2010年5月10日(月曜日)
クラウドを活用したメモソフト「エバーノート」が日本上陸!その魅力とは?
紙の手帳が人気だ。ビジネスマンに定番の「能率手帳」を発売する日本能率協会マネジメントセンターは昨年度、1430万冊の手帳を発行。同社による推定では、国内市場全体における手帳の出荷総数は、年間1億冊にものぼるという。ちなみに、2010年のトレンドは自由に書ける余白の多いものだそうだ。
この手帳人気にのるかのように注目を集めているのが、無料の手帳サービス「エバーノート」(www.evernote.com)だ。
●自分専用の手帳をインターネットの中に作る
エバーノートは自分専用の手帳をインターネットの中に作りメモを残す、いわゆるクラウド型のサービス。テキスト文書のほか、デジカメで撮影した画像やPDF、閲覧中のウェブページ、音声データなど、形式を問わずさまざまな情報をアップロードできる。
こと画像に関しては、写っている内容に対して文字認識処理を行う(アルファベットのみ)。わざわざ文字情報を付加しなくても、画像を検索できる。
文字情報だけでなく、「JPEG」「PDF」形式のファイルも保存できる。スマートフォンから音声メモも残せる。画像ファイルは文字認識処理が施されるので検索可能。
専用のソフトをインストールすることなく、どのパソコンからでも自分専用の手帳にアクセスできる。
保存しておくデータの容量に制限はないが、1カ月間でアップロード可能な容量は40MBまで。月額5ドルの支払いで1カ月あたりのアップロード量が500MBに増える。
アップロードしたデータはインターネット上にあるので、どのパソコンからでもウェブブラウザーを使って閲覧可能。専用の無料ソフトをパソコンにインストールして、出先などネット接続ができない場所でもデータを参照できる。
さらにはiPhoneをはじめとするスマートフォン、携帯電話とも連携する仕組みもある。この汎用性の高さがブログなどで話題になり、「グーグルノートブック」や「ヤフーノートパッド」など並み居る競合を引き離してメモサービスの定番という地位を確立している。
ケータイメールからメモを登録できるようにもなっている。閲覧はパソコンとスマートフォンのみ。今後のサービス拡大に期待。
●エバーノートに対応した 製品も登場
このエバーノートは米国発のサービスだが、5月には日本法人が設立される予定。これに先駆け、ウェブページや専用ソフトが日本語化された。画像内の文字認識処理もアルファベットだけでなく、日本語へ対応する予定だ。
同社はソニーやキヤノンなど国内のメーカーとパートナーシップを結んでいる。その効用としては、今後のバイオシリーズの内蔵カメラを使ったメモ作成機能の搭載、キヤノンのドキュメントスキャナーにはエバーノートへのアップロード機能が付くなどの動きがある。今後の広がりが期待できるサービスだ。
文●アスキー・ドットPC6月号掲載

